30-26 和洋折衷日陰茶屋
湘南 葉山の日陰茶屋。
もともとは日本料理店であり、その歴史は300年以上にもなる。
江戸時代、鎌倉と横須賀三浦を結ぶ重要な街道に峠の茶屋として誕生したのが、この日陰茶屋である。
平成に入り、日本料理の他、和菓子と洋菓子を扱った店舗を創業。
日陰茶屋の和菓子と洋菓子は根強い人気があり、
地元民はもちろんのこと、県外から訪れた観光客、出張で訪れるビジネス客にもとても人気があり、ガイドブック掲載常連の菓子ブランドである。
お持たせに喜ばれる缶に詰められた繊細なクッキーや、マドレーヌなどの定番焼き菓子の他、売り切れ必須の人気NO1の日陰大福。丁寧に突き上げた餅生地で作られたこの大福は、日持ちこそしないが、和菓子好きを唸らせる一品。
それから「らんとう」と呼ばれるカステラも、卵と砂糖の優しい甘さ、ザラメの部分がとても美味しい。
こちらは夏目漱石にもてなしたと言われており、商品名の「らんとう」は卵糖からきている。
和菓子と洋菓子を両方販売している店ってなかなか珍しい気がする。
そしてどちらも甲乙つけ難い、同じくらい美味しい。
特に茶屋のケーキは是非食べてもらいたい。
人生で一番美味しいケーキだと思っている。
フレッシュなフルーツも、生クリームも、スポンジ生地も、タルト生地も。
甘ったるくなく、それなのに満足感がある。
全ての素材に妥協が一切ないケーキ。
今までいろんなブランドのケーキを食べてきたが、比べ物にならない美味しさである。
和菓子職人と洋菓子職人が織りなすハーモニー日陰茶屋。
まさに和ティスリー。
スイーツ界の重鎮だ。